2009.6.5 仕事、ノートルダム大聖堂
今日でもうパリに来て2週間。 最近一週間は日本からの仕事で久しぶりに本格的なサイトの構築を行った。 アメリカでずっと検証していたあるオープンソースの CMS を全面採用した新しい試みである。
CMS には様々なメリットがある。 ユーザが Web 上で即時にコンテンツが更新でき、ワークフローや、履歴の管理が容易である。 また数千を超えるモジュールを組み合わせることによって、ほとんどコーディングせずに、企業サイト、ECサイト、IR、SNS、ブログ、各種予約サイトまでありとあやゆるサイトに対応できる。 いわば Web Application Platform とも言えるものである。
できれば、同様の仕事をパリでもできないかと考えているところである。
今日は来週から始まるフランス語の学校の教科書を買いに St. Michel の古本屋さんまで行って来た。
その後、歩いてノートルダム大聖堂の辺りを散歩した。
ノートルダム大聖堂。 ローマ・カトリック教会の大聖堂で、12世紀中期に着工し、莫大な費用と長い歳月をかけ、13世紀前半に完成。 ゴシック建築において最も有名な建物である。 あの有名なナポレオン皇帝の戴冠式もここで執り行われた。
ノートルダム大聖堂へ向かって、セーヌ川を歩いていると徐々にその姿を現し始める。 遠くからでもその存在感は堂々たるものである。
やがてその全体が現れ、その荘厳さに圧倒される。 はるか昔、中世の人々がこれをみてどう思っただろう。
パリの人々ならまだしも、田園風景ばかりしか見たことがない田舎の旅人がこれをみてどう思っただろう。
普段、高層ビルや奇抜な建築物に見慣れている現代人にとっても、この巨大で重厚な建築物には言葉を失ってしまう。
カトリック教会は小さいころから、世俗的なものと教えられ、宗教として受け入れることはできないが、芸術としてはこれほど素晴らしいものはないと思う。 おそらく人をひきつける求心力もこれが大きいのではと思う。
中へ入ると、壁のいたるところにステンドグラスが張り巡らされていた。 そして天を突くような柱の列。 遠くで揺らめくろうそくの光。 なんともいえない雰囲気である。
教会のいたるところで、金額の表記を目にする。 入り口にはガイドブック、CD、ツアー、完全に観光地化されているようである。
また柱の間にはスピーカー、液晶モニター。 歴史的建造物との現代の文明利器のアンバランスさに違和感を覚えた。 まあ、これはこれで仕方がないのかもしれない。
パリの街では歴史的建造物を残そうとするエネルギーが節々に感じられる。 これは戦時中、全て焼けてしまった東京の街ではなかなか実感できないことである。
まだまだパリの街もまだまだ知らないところばかり。 早く地図なしで歩きまわれるようになりたい。
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