2009.7.14 革命記念日
天気:晴れ
今日は革命記念日。 学校も休み。 フランスにとって最も大切な日、パリ中がお祭り騒ぎである。
今から220年前、フランスで市民によるフランス革命が起きた。 日本はまだ江戸時代で鎖国中である。
絶対王政に虐げられた市民が、自由、平等、基本的人権の理想を掲げ、王政を廃止し、その後、しばらく血みどろの混乱が続くが、当時の世界では極めて稀有な市民による民主主義国家が出現した。
つい日本の明治維新と重ね合わせてしまうが、フランスが王権の廃止をしたのに対して、日本は逆に王権の復活、天皇中心の国家を樹立をした点において異なる。
しかしどちらも特権階級を廃止し、封建社会を崩壊させた点では近いように感じる。 市民が立ち上がり国を変えていくという意味では、まさに吉田松陰の草奔崛起の思想と同質である。
午前中、こちらで知り合った友人について、軍事パレードを見に行ってきた。 既に人だかりができていて、観覧スポットを探すのが困難だったが、シャンゼリゼ大通でかろうじて見ることができた。
空を見上げると轟音と共にたくさん戦闘機が頭上を駆け抜けた。 その後、各国の軍隊や、警察、消防隊が、きれいに整列して行進していった。
日本ではまず、見られない、壮観な光景だった。 日本では軍隊=悪というイメージが強いが、ここフランスでは軍人=奉仕者、愛国者ととても尊敬されているように感じる。 国際的にはごく一般的な感情なのかもしれない。
特に今のフランスの大国としての国際的地位は軍隊なしではなしえなかった。
動画
夜はエッフェル塔近くへ、花火を見に行ってきた。
夜11時ごろ花火が始まる。 エッフェル塔の近くで花火が打ちあがったと思ったら、エッフェルタワー自体に花火が仕掛けられているのである。
その光景はとても美しく、あっという間に時間が過ぎていってしまった。
革命記念日。 日本人でありながら少しだけ、パリの市民と同じ目線で楽しめた気がする。
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